
大阪に住む
独居の90歳になる伯父の
お見舞いに行ってまいりました。
知的で
いつも難しい本を読んでいた姿が
目に浮かびます。
看護師さんからはここ数日
体調のレベルが低下しているとの
お話がありました。
酸素吸入する伯父が
私に伝えてくれた言葉。
「英ちゃんがいてくれるから、安心して死んでゆけるわ」
この一言に、伯父のこれまでの人生と
私への信頼の重みを感じずには
いられませんでした。
「 そ時は任せてください」
伯父は静かに頷いてくれました。
老いも病も
そして死も、いのちの現実。
大切な人の「もしも」を前にして
心が折れず、ごまかさず 真っ直ぐに
向き合うことができる。
それは10代の時から学び
聞き続けてきた仏教の
おかげに他なりません。
「死」をタブー視するのではなく
どう受け止め、どう生きていくか。
その問いを与え続けてくれた
ご縁でした。
合掌







