先日、鳥取県の宿坊光澤寺様にお話を伺いに行ってきました。
光澤寺さんは浄土真宗本願寺派の寺院なのですが、昨今いろんな新しい取り組みをされているという事をお聞きしていたからです。 片道5時間かけて到着いたしましたら、宗元住職と坊守様がにこやかにお出迎えしてくださりました。早速作務衣に着替えて宿坊体験の一つ、マインドフルネス瞑想を受けて気分さっぱりとなります。 マインドフルネス瞑想とは、過去未来と揺れ動く心を、今に焦点を合わせる瞑想法です。 先日NHKでも特集が組まれています。過去未来と揺れ動く心を「マインドワンダリング」と言いますが、一日の思考の中でマインドワンダリングにある時間は、なんと47パーセントにもなるそうです。次々にわき起こる感情を「雲」にたとえ、わき上がっては流れ去っていく様を観察するのが、マインドフルネス瞑想の特徴です。これによって、以前より怒らなくなったとか、集中力が上がったなどの効果が報告されています。 このような瞑想訓練を経験していたら人生を棒に振る確率も下がるのではないかと思いました。 夜は坊守様手作りの料理でした。栗ごはんや秋刀魚など、旬のものをとても美味しく頂きました。そのあとご住職にいろいろとお話を伺ったり、相談に乗っていただいたりしていたら、あっという間に深夜になります。 翌朝はお勤めから始まって朝食、写経体験、そのあと手打ちのうどんを頂いて帰りました。手打ちのうどんはとてもつるつるで、素晴らしい味ですね。スープは全部飲みほしましたよ。 今回帰ってきてから思った事は、今までの旅行とは非日常を求めてのストレス発散の憂さ晴らしが多く、帰ってきたらまた元の木阿弥の繰り返しでした。しかし今回の宿坊体験ではマインドフルネスと、ご住職にしっかり話を聞いていただいたおかげで、積年の悩みも解消し目標も再確認できたことで、とてもいい気分が持続しております。このような宿坊は他にはないのではないでしょうか。東京からの女子一人旅も多いらしく、日帰り含めて昨年一年間で訪れた延べ人数は、なんと約1000人という事です。 過疎地とはお聞きしていましたが、二日間の滞在中、騒がしいニワトリの声をよそに歩いている人を一人も見かけなかったのは、さすがにびっくりしました(笑)しかしさすが宗元ご住職。パワーと知恵と実行力がケタ違いです。 宿坊光澤寺、お勧めです。 http://www.koutakuji.com/